聖少女領域


053 深海の人魚2007.07.13

追いかける足跡なんてない



彼女はただ揺られ

口ずさむのをやめて


奥底にねむる

光を欺き、逃げ切って



はじめて人を想い、泣いた


魅惑な顔立ちは乱れ、泣いた





水飛沫とともにはじいた


麗しい涙


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052 水の中1人2007.06.09

呼吸のたび泡

見上げれば美しい


魚のつくる螺旋渦と

揺らめく水面に近づく波颪



君の囁く口を

ぼくはもうふさげない


そう思えたそのとき

ぼくは浚われた

また二度と浮かびあがることはなく



ふかくふかくに

たったひとり


たった、ぼくだけ



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051 秘密の多いxxx2007.05.25

だめだめ だめよ



おくちを紡いでおかなくっちゃ


あなたを好き、な愛おしい秘密が

ほろほろぽろぽろこぼれてしまうわ




あらあら あらら



傷口を結んでおかなくっちゃ


そこから心からあふれだす想いで

かんたんにゆるんでほどけてしまうわ




あなたを想って潜むわたしは

だれかにかってにひろわれてしまうわ



はずかしがって透けゆくわたしも

すぐさまあなたにみつかってしまうわ



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050 私の夕空2007.05.17

みなが明日


みつめるさきは きっと


すまし顔のお月様ではなく


ほほえましいお天道様であろう



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049 後ろ姿輝いて2007.05.06

とてもきれいですね

走りだすあなたのせなか


なんだか軟いときめきが

わたしの胸をおどります



赤い車に身をのせて

白いレースに身をつつみ

あなたを見送りにいきましょう



笑顔のみえなくなる

さいごまで



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048 瞳に映る君2007.05.03

濡れている瞳に

霞みかけた視界に


うつる君


憎らしいくらい

愛おしい

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047 青空缶2007.04.13

きいろい

こうえん


つづく

おしゃべり


わらう

ひとみに


うつる

あざやか



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046 アシンメトリー2007.04.04

わたしたちはちがう


つりあわないふたりじゃないから

両手はつなげるけど


揺れるたびにかんじる

そよそよ 乗れるわたしと

軽そうに 渡ってはゆかないわたし


そんなふたりからできあがる

新しいわたしが

その真ん中から かおをだした



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045 微熱愛2007.03.21

ほんのすこしだけ伝わる


やわらかい手をつなぎあわせて


やわらかい心をかよわせると


ほんのすこし



愛が


はちきれそうな愛が


流れるようにあたたかく


うもれそうになりながらも


届く




それは


ほころんだ


あなたとわたしの


ささやかなしあわせ

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044 手を繋いでつたわる体温2007.03.16

だめね

わたしの冷たい手



会うたび

あなたから熱を うばいとってしまうんだもの



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043 離れたくないの2007.03.10

思い出す度に


胸が急にせまくなる私は


余裕がなくなる私を隠して


彼方のおそばで歯をみせる



奥ゆきのある心を 封じ込んだ


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042 ケ・セラ・セラ2007.02.28

もうだめなんです

もうだめなんです


息をするタイミングがわからないのです

傍にいたひとが見つからないのです

たった一つ輝くものを手にできないのです


……――――――


白色と黒色の ひかりと闇に一番近い処を

渡り、昇り、泳ぎ...

目的地はとおいか

染まる夕日を眺め想う

目指す場所は「明日」


多分この雨はやもうとしない

それでもきっと なんとでもなるさ


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041 とにもかくにも2007.02.20

おわれない舞踏会

奏でを止めるな音楽隊


リボンで繋がる心があればいい

パンプスは大理石の床に鳴り響いて

あなたの名前を必死に呼ぶの


あなたがいなくちゃ

あなたがいなくちゃ


わたしとお手手を つないでいなくちゃ



わたしの恋踊りを 眺めているだけでいいのよ

そこで笑っていてくれればいいのよ


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040 強がりでゴメン2007.02.15

悲哀をつなぐ

愛のことば



お喋りぎらいなわけじゃない

飽きてしまったとも違う


ただ言い聞かせたのは夜

答えをさぐったきのうの

わたしは笑ってはいなかった


でも離れようか

こうしてともに流すじかんを

痛ましく思わなくなるまで。

苦い台詞も どうか受け止めて


じゃあ離れようか

こうしてともに過ごす毎日が

愛おしく思わなくなったの。

辛い恋とも それでは然様なら



悲愛をつなぐ

哀のことば


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039 蜜色Days2007.02.08

春の夢にありがとう と

呟く、年中黄と黒のボーダー柄をまとうわたし



めざめた夢は とうといもので

見渡した景色は お花ばたけ

永久を願うほどに きみはやさしくて

あたたかみ色の 風がふいた


たいようも笑え

くさばなが笑うから

みんなで一緒に たのしもうか


はじけそうな恋心は

さらけだそうか迷う

秘めているのだっていい

とりあえず今が嬉しいと思える 仕合せ



春の風よありがとう と

呟く、甘い心地よさと他人を想うことを知ったわたし


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